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年金暮らしの原夫妻。妻の礼子はいわゆる終活に熱心だが、夫の英太は「生きているうちに死の準備はしない」という主義だ。そんな英太があるきっかけから終活をしようと思い立つ。それは家族や他人のためではなく、自分の人生にケリをつけること。彼は周囲にあきれられながらも高校時代の純愛の相手に会うため動き始める。やがて、この終活が思わぬ事態を引き起こし──。『終わった人』『すぐ死ぬんだから』『今度生まれたら』『老害の人』に続く著者「高齢者小説」第5弾。
内館牧子:著
講談社:発行
定価:1 870円(税込)
(情報提供:(株) 八文字屋)
石山本願寺を制圧したい織田信長は兵糧攻めを成功させるため、支援する毛利軍の補給船を全滅させるよう九鬼水軍に命令を出す。ところが、毛利軍の擁する村上水軍は最新の爆薬玉を使って、逆に九鬼水軍を蹴散らしてしまう。信長は船が木製だから燃えると判断、鉄鋼船の建造を命ずる。ヨーロッパの大航海時代より300年も早く、鉄鋼船を海に浮かべた織田信長と九鬼水軍の世界最先端の知恵と活躍を描く、前代未聞の歴史時代小説。
岩室忍:著
祥伝社:発行
定価:2 310円(税込)
(情報提供:(株) 八文字屋)
日本史上最長政権を築いた元総理が殺された、前代未聞の凶行。しかし、この事件では多くの疑問点が見逃されていた。致命傷となった銃弾が、現場から見つかっていない。被害者の体からは、容疑者が放ったのとは逆方向から撃たれた銃創が見つかった。そして、警察の現場検証は事件発生から5日後まで行われなかった。警察は何を隠しているのか? 真犯人は誰だ?実際の事件をモチーフに膨大な取材で描く、傑作サスペンス。
柴田哲孝:著
幻冬舎:発行
定価:1 980円(税込)
(情報提供:(株) 八文字屋)
一九九九年に日本でピルが承認される約三十年前に、ピル解禁と中絶の自由を訴える一人の女がいた。派手なパフォーマンスで一躍脚光を浴びるも、その激しいやり口から「はしたない」「ただのお騒がせ女」などと奇異の目で見られ、やがて世間から忘れ去られてしまう―。謎多き女をめぐる証言から、世の“理不尽”を抉りだす圧巻の傑作長篇。
桐野夏生:著
中央公論新社:発行
定価:1 870円(税込)
(情報提供:(株) 八文字屋)
かつては源頼朝から「源、北条に次ぐ」と言われた伊予の名門・河野家。しかし、一族の内紛により、いまは見る影もなく没落していた。現在の当主・河野通有も一族の惣領の地位を巡り、伯父と争うことを余儀なくされていた。しかしそんな折、海の向こうから元が侵攻してくるという知らせがもたらされる。いまは一族で骨肉の争いに明け暮れている場合ではない。通有は、ばらばらになった河野家をまとめあげ、元を迎え撃つべく九州に向かうが……アジア大陸最強の帝国の侵略を退けた立役者・河野通有が対峙する一族相克の葛藤と活躍を描く歴史大河小説。
今村翔吾:著
文藝春秋:発行
定価:2 200円(税込)
(情報提供:(株) 八文字屋)
古豪・明誠学院大学陸上競技部。箱根駅伝で連覇したこともある名門の名も、今は昔。本選出場を2年連続で逃したチーム、そして卒業を控えた主将・青葉隼斗にとって、10月の予選会が箱根へのラストチャンスだ。故障を克服し、渾身の走りを見せる隼斗に襲い掛かるのは、「箱根の魔物」……。隼斗は、明誠学院大学は、箱根路を走ることが出来るのか?
一方、「箱根駅伝」中継を担う大日テレビ・スポーツ局。プロデューサーの徳重は、編成局長の黒石から降ってきた難題に頭を抱えていた。「不可能」と言われた箱根中継を成功させた伝説の男から、現代にまで伝わるテレビマンたちの苦悩と奮闘を描く。
池井戸潤:著
文藝春秋:発行
定価:1 980円(税込)
(情報提供:(株) 八文字屋)
無二の舞踊家にして振付家の萬春(よろず・はる)。少年は八歳でバレエに出会い、十五歳で海を渡った。同時代に巡り合う、踊る者・作る者・見る者・奏でる者。それぞれの情熱がぶつかりあい、交錯する中で彼の肖像が浮かび上がっていく。彼は求める。舞台の神を。憎しみと錯覚するほどに。一人の天才をめぐる傑作長編小説。
史上初の直木賞&本屋大賞をW受賞した『蜜蜂と遠雷』や演劇主題の『チョコレートコスモス』など、表現者を描いた作品で多くの読者の心を掴みつづける恩田陸の新たな代表作誕生。
恩田陸:著
筑摩書房:発行
定価:1 980円(税込)
(情報提供:(株) 八文字屋)
架空の都市「ヴィクトリア朝京都」を舞台に、かの名探偵ホームズが難事件を次々と解決…するかと思いきや、まったく事件が解決できず絶賛泥沼のスランプ中。助手兼記録係のジョン・H・ワトソンは、ホームズを奮起させようとスランプの原因に迫るが――。イギリスの小説家アーサー・コナン・ドイルの探偵小説をもとに、“妄想力”全開の「森見ワールド」が展開される。
森見登美彦:著
中央公論新社:発行
定価:1 980円(税込)
(情報提供:(株) 八文字屋)
問題を起こし家庭裁判所に送られてきた少年を一定期間預かる制度―補導委託の引受を突然申し出た父・孝雄。南部鉄器の職人としては一目置いているが、仕事一筋で決して良い親とは言えなかった父の思いもよらない行動に戸惑う悟。納得いかぬまま迎え入れることになった少年と工房で共に働き、同じ屋根の下で暮らすうちに、悟の心にも少しずつ変化が訪れる。
柚月裕子:著
中央公論新社:発行
定価:1 980円(税込)
(情報提供:(株) 八文字屋)
「夫の墓には死んでも入りたくない」義母の遺言から始まった墓問題。それは親類や子供たちを巻き込み、墓の必要性などを考えるきっかけになっていく。親子、兄弟、夫婦、偏に「家族」と括っても関係性はバラバラで、継いだ墓への思い入れも大きく違う。「遺骨は燃えるゴミで」と言いたくなるほど面倒な、明日は我が身の墓騒動小説。
垣谷美雨:著
朝日新聞出版:発行
定価:1 760円(税込)
(情報提供:(株) 八文字屋)
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