人間の体は、構成する分子のレベルで考えると、一年足らずで「まったく別人のように」変わってしまう。にもかかわらず、そうした変化を感じることもないし、混乱なく生命を維持し続ける。こうした生命の在りようを著者の生物学者福岡伸一氏は「動的平衡」と呼ぶ。本書の前半部では、第一線の生物学者である福岡伸一氏が、人間にとっての「食」の意味、理想の「食」のあり方を生物学的観点から解説。後半部では、福岡伸一氏の主張を踏まえながら、料理研究家である松田美智子氏が「理想のレシピ」を紹介する。
福岡伸一 松田美智子:著
講談社:発行
定価:1 760円(税込)
(情報提供:(株) 八文字屋)