【文芸】オパールの炎

オパールの炎の表紙

一九九九年に日本でピルが承認される約三十年前に、ピル解禁と中絶の自由を訴える一人の女がいた。派手なパフォーマンスで一躍脚光を浴びるも、その激しいやり口から「はしたない」「ただのお騒がせ女」などと奇異の目で見られ、やがて世間から忘れ去られてしまう―。謎多き女をめぐる証言から、世の“理不尽”を抉りだす圧巻の傑作長篇。

桐野夏生:著
中央公論新社:発行
定価:1 870円(税込)

(情報提供:(株) 八文字屋