
ガンジーの非暴力思想の根源を、共に生活した孫が、自分の人生も含めてわかりやすく、ストーリー仕立てに伝えてくれている1冊です。「怒りは正しく使いなさい」の帯がとてもインパクトを与えてくれます。「怒りを正しく使う」、「憎むよりも許す、ウソをつかない」、「違いよりも共通点を見つける」、「意見することを恐れない」、「ものを粗末にしない」、などガンジーの生き方と思想はあまりに素晴らしいです。しかし、本当にすごいのはそれを驕ることなく、質素な暮らしを続け、人々に伝え、自ら行動するその姿勢だと考えます。分断が進み、自分だけがいいとなりがちな物質社会の現代にこそ読み継がれるべき本です。
アルン・ガンジー:著 桜田直美:訳
ダイヤモンド社:発行
定価:1 760円(税込)
(情報提供:(株) 八文字屋)