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人形屋さんのひとり言 (2013年12月)

街の中はクリスマスツリーやお正月飾りと、楽しい雰囲気に包まれています。
人形屋さんの店頭は、新作のお雛様達でいっぱいです。

 

最近はコンパクトなお雛様をご希望される方が多くなりました。
「なかなか飾るスペースが……」という声ばかり耳にします。
でも毎回、毎回お話しします。
「場所があって飾るお客様は少ない。」と。
「ぜひ、お嬢様の為に、場所をあけて飾って下さい。」と。
せっかく女の子供さんと出会えたのですから、雛人形を飾らないのは、もったいないですよ。
もっとお嬢様と楽しみましょう。

 

富士山に始まり、今、日本の匠の技、日本の文化が色々な分野で見直されています。
雛人形にかかわっているたくさんの職人さんもその一つだと思います。
素材や形・色に「今」を感じながら、「凛としたお雛様」を意識し飾り付けました。
ぜひご家族皆様で「人形専門店の雛人形」をご覧頂ければと思っております。

干支物(午)、お正月用小物も多数ございます。

人形屋さんのひとり言 (2013年8月)

まだまだ日中は暑い日が続いていますが、季節はしっかりと秋へと変化しています。
おにやんまが店の中へ迷い込んだり、すすきや蒲の穂も見かけられる様になりました。

 

九月九日は重陽の節句です。
「五節句」といわれる中で一番馴染みがない行事です。
菊酒を飲んで、長寿を祝う中国の習慣が平安時代に日本に伝えられたとされています。今では、ハローウィンの方が定着していますね。
「お雛様、見せてけらっしゃい。」と各家庭のお雛様を見せてもらいながらお菓子を頂いて帰って来る所は、どっちが先に始めたのか、調べてみたいところです。

 

この時期はからっとした良い天気に恵まれますので、お雛様の虫干しに最適です。十五夜、十六夜と美しいお月様を一緒に愛でるのもステキですよ。
五人ばやしの笛、太鼓も聞こえてくる様です。