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人形屋さんのひとり言 (2013年8月)

まだまだ日中は暑い日が続いていますが、季節はしっかりと秋へと変化しています。
おにやんまが店の中へ迷い込んだり、すすきや蒲の穂も見かけられる様になりました。

 

九月九日は重陽の節句です。
「五節句」といわれる中で一番馴染みがない行事です。
菊酒を飲んで、長寿を祝う中国の習慣が平安時代に日本に伝えられたとされています。今では、ハローウィンの方が定着していますね。
「お雛様、見せてけらっしゃい。」と各家庭のお雛様を見せてもらいながらお菓子を頂いて帰って来る所は、どっちが先に始めたのか、調べてみたいところです。

 

この時期はからっとした良い天気に恵まれますので、お雛様の虫干しに最適です。十五夜、十六夜と美しいお月様を一緒に愛でるのもステキですよ。
五人ばやしの笛、太鼓も聞こえてくる様です。

 

 

 

 

人形屋さんのひとり言 (2013年3月)

2月下旬頃から、春らしい日差しになり、お雛様達も微笑んでいる様に見え、こちらも穏やかな気持ちになってきます。
おひさまの力はすごいですね。

街の中は色々な所で、つるし雛飾りや昔のお雛様が見られます。
これだけすばらしい物が、山形の各地に、きちんと手入れがされ残っているという事は、物を大事に、季節を楽しむことができたという山形人のすばらしい所だなと感じます。

人形屋さんの店内は「赤から黒」への衣替えです。
今年も大きさに関係なく、きっちりと職人さん達が仕上げてくれた鎧・兜に人気が集中しています。
また、それを引き立てる屏風の多彩さにもびっくりです。

甲冑一体一体が持っている雰囲気を大事に、飾り付けました。
ぜひご来店頂き、専門店が選んだ五月人形を見て頂きたいと思います。