三浦人形店 のすべての投稿

人形屋さんのひとり言 (2013年3月)

2月下旬頃から、春らしい日差しになり、お雛様達も微笑んでいる様に見え、こちらも穏やかな気持ちになってきます。
おひさまの力はすごいですね。

街の中は色々な所で、つるし雛飾りや昔のお雛様が見られます。
これだけすばらしい物が、山形の各地に、きちんと手入れがされ残っているという事は、物を大事に、季節を楽しむことができたという山形人のすばらしい所だなと感じます。

人形屋さんの店内は「赤から黒」への衣替えです。
今年も大きさに関係なく、きっちりと職人さん達が仕上げてくれた鎧・兜に人気が集中しています。
また、それを引き立てる屏風の多彩さにもびっくりです。

甲冑一体一体が持っている雰囲気を大事に、飾り付けました。
ぜひご来店頂き、専門店が選んだ五月人形を見て頂きたいと思います。

人形屋さんのひとり言 (2012年12月)

今年も雪が多く、寒い冬になるとの予報がでました。どんより曇りより、雪がある方が外も明るく感じられます。でも雪は、ほどほどにお願いしたいものです。

 

春5月の新作展示会で、顔なじみの同じ雪国の小売店の方とお話をする時間がありました。
その方も私同様、昨年ほど白っぽい色のお雛様が寒々と見えた年はなかったそうです。
帯地など白地唐織で豪華なのですが残念です。
今年も、友禅・金彩刺しゅう・帯地はもちろん、有職紋様のお雛様も目につきます。
けっして新しいものではないのですが、身の引きしまる堂々さがあり、私は大好きです。
そんな所でも日本の良さが見直されているかもしれません。