「ひとり言」を書き換えたいと考えながら、三月の雛人形も終わり、店内は五月人形に衣替えです。
県内のあちらこちらでは時代雛が見られる旧の雛まつりで華やかな季節です。雪国山形では、「お雛様見せでけらっしゃい。」と街歩きするのも旧節句がぴったりですね。
京より遠くはなれた雪国山形で、これだけ素晴らしい雛人形が大切に残されている事に感心するばかりです。
各ご家庭で、毎年飾られ大切に扱われた賜物。
この作業を毎年なさる奥様方に感謝です。
人形を扱っている者からしても、今現在、このような細工物を作ってくれる職人さんや材料を探すとなると「出来るだろうか?」と考えてしまいます。
ただ、ただ、日本人のものづくりの細やかさ、センス、正直さを感じられる事ばかりです。
そんな思いを新たにしながら五月人形もきっちり作って頂き、飾らせていただきました。「シンプルに飾り付けた方が、匠の技が際立つ」これが今年のポイントだと感じます。
屏風との絶妙なバランスをぜひご覧頂けたらと思います。