「寒鱈」が終わったちょうどこの時期は、漁獲量は多くはないのですが、漁が解禁し始めた為、色々な種類の魚が獲れるようになります。
今回の魚は「桜鯛(サクラダイ)」。
「サクラダイ」というハタ科の魚もいますがそちらではなく、真鯛の「桜鯛」を紹介します。
桜鯛は、桜の咲く時期に獲れる真鯛で、特にお腹に卵を抱えたメスのことをこう呼びます。その時期のメスは、体色がとてもきれいになりますので、その名が付けられているとも言われています。普段は100m程の深さのところに生息していますが、その時期になると50m程のところに上がってきます。そしてお腹が大きいので動きも鈍く、網にかかりやすくなるようです。
この桜鯛、見た目が太り、量も出回りますので、「旬」ではあるのですが、実は卵に栄養を与えているためにその身は痩せてしまっているものが多いのです。しかし、その味は鯛として充分美味しくいただけますし、なにしろ手に入り易くなりますので、お祝い事やお祭りの多い春にはお勧めの魚です。
現在は四国地方で獲れています。庄内では5~6月ごろに獲れる様になると思いますので、楽しみにしていてください。