山形県村山市の多くの農家では、昔から農作業の後にそばを打って食べる習慣がありました。 そんな農村伝承の、素材や技にこだわりをもった13店のそば店等からなる「最上川三難所そば街道」。
「手打蕎麦おんどり」は村山市山の内にある、その参加店のひとつ。山形市から車で1時間半近くかかる、なかなかの山間にあります。新そばまつりを開催している11月にお伺いしてきました !
◆冬は雪が2・3メートル積もる山間の地
ゆったり流れる現在の様子からは難所のイメージが浮かびませんが、昔は船頭が恐れる流れの早い難関でした。多くのおそば屋が、この最上川沿いにあるため「最上川三難所そば街道」ができました。
最上川を渡り、滝を横目に、秋色に染まった山路をドライブすること30分程度・・・
◆ログハウス風の建物が目印
この日は1時過ぎに訪問したのですが、お客様で駐車場が満杯。
新そばの時期は特に、県外からのお客様も多くいらっしゃるのだとか。
◆店内は開放感があり、ゆったりと寛げます
おんどりの店内・駐車場からは、雄大な山々の景色をのんびり楽しむことができます。
◆こだわりの十一(といち)そば
こちらで提供しているのは、自家栽培した玄そばを石臼で挽き、葉山の湧き水で打った、そば粉十につなぎ一の十一の純手打ちそばです。
今日は太打ち細打ちを両方楽しめる、「合盛板そば」を注文してみました。
付け合わせは季節ごとに変わり、この日は【きくらげ・白菜のお漬物・山人参(葉っぱが人参に似ている、地元で取れた山菜)のお漬物】。
黒目の太打ちは風味がより豊かで、コシが強く、田舎そばよりもっと太めで3~4mm位。白目の細打ちは喉越し良く、スルスルといくらでも食べれそう!女性やお子さまにおすすめです。どちらも、そばの良い香りと旨味が広がります。
◆店主の佐藤様にお聞きしました
Q, こだわりのポイントはありますか?
お店より標高の高い位置にあるそば畑で育て、収穫したそばの実と、葉山から引いた湧き水。
この2つの恵みを活かして打つことで、自然と美味しいおそばになります。「自然の恵みを活かすこと」が一番のこだわりかな。 また、付け合わせで出している漬物やおひたしも、地元で取れた山菜や野菜ばかりです。
Q, 新そばを楽しむなら太打ち・細打ちどちらがおすすめですか?
どちらでも風味豊かな新そばは楽しめますので、後は好みで。
以前は太打ちそばのみ打っていましたが、若い人は細打ちが好きなので、どんどん細くなりました。
新そばは収穫したばかりの実を使って打つので、そばの色が青みががります。細打ちのほうがより青みが分かるので、見た目にわかりやすいです。
Q 、温泉の入れるおそば屋さんは珍しいですが、予約なしでも入れますか?
ご予約を3日前までに頂かないと、用意が間に合わず入れません。
ご予約頂ければ貸切り家族風呂と貸切り部屋(約14畳)ご用意出来ますよ。(板そばと山菜料理が付いて 1名様 2000円)
[泉質]中性・単純冷鉱泉(温度14.1度)加熱した温泉がかけ流しになっています。[効能]神経痛/関節痛/五十肩/運動麻痺/関節のこわばり/うちみ/くじき/慢性消火器病/痔疾/病後回復期/疲労回復/健康増進
Q 、冬のシーズン、雪が多く積もる地域で大変ですね?
冬は2~3mの積雪があるので、お客様も来ていただくのが大変です。寒さに備え今年から室内に、新たに暖炉を設置しました。これだけで店全体がとっても暖かくなります。
ー佐藤店主様、お忙しい時期にお答え頂きありがとうございました!
(2016年11月取材)
手打蕎麦 おんどりの詳細
村山市の元祖そば街道 自慢の手打板そば
手打蕎麦おんどり
住所 | 〒995-0206 山形県村山市大字山ノ内255-1 |
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TEL | 0237-57-2552 |
FAX | 0237-57-2614 |
営業時間 | 11:00~15:00 以降予約 |
定休日 | 火曜日(祭日は、翌日) |
駐車場 | 10台 |
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