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温泉めぐり・山形路TOP > 温泉のある風景 > 第7回 天童温泉 

歴史と文化が漂う将棋駒といでゆの里=天童温泉に遊ぶ 筆者 : 天野 佳一
 東北地方の名湯として知られる天童温泉は山形県の中央部にあって美しい山々に囲まれた温泉処です。桜の花が咲く季節になると、天童市の鶴舞公園からユニークな人間将棋の画面がテレビから流れます。蕎麦と果物などが美味しい自然の恵みを授かった観光地です。
 東京から山形新幹線で約3時間。また山形自動車道からは山形北ICで降りて約8kmという交通の便に恵まれた温泉郷の春は天童桜まつり(鶴舞公園=人間将棋)、初夏はサクランボ狩り、秋は花笠音頭に唄われているように紅葉の天童として有名です。冬は蔵王スキー場を始め、近くに数多くのスキー場があって、一年間を通して賑わっている温泉郷でもあります。
 天童温泉は山形県が誇る3大観光名所の山寺・最上川舟下り・出羽三山神社へ行く宿泊拠点として、温泉を一緒に楽しむ観光客の利用が多いようです。

 永年勤務した職場をリタイヤして年金生活に入った私はサラリーマン時代の疲れを癒すため夫婦で東北旅行をすることにしました。私が小学1年生の頃に父から教えてもらった将棋の思い出が、何故か将棋ゆかりの里=天童温泉の旅に誘ったように思えます。
 終戦直後まで住んでいた東京の駒込は、戦災で焼野原になりましたが、近くに三菱財閥岩崎家が東京都に寄進した六義園があり、緑の多いお屋敷が並ぶ閑静な住宅地でした。私の家は商店街の一角にあって庶民のポピュラーな楽しみといえば将棋でした。

 大人も子供も暇があれば縁台を家の前に持ち出してはヘボ将棋を指しました。いわゆる縁台将棋です。当時の隣人と仲良く暮らすコミュニケーションの一つとして、将棋が大きな役割を果たしていたと思っています。

 このような思い出もあって、東北旅行の目的地は将棋の町=天童温泉に決めました。
天童市観光情報センターHPより
 宿泊先は立派な温泉ホテルが数多くある中で、JTB契約旅館7000社の中から人気投票百選に選ばれた、古風な佇まいの天童荘にしました。天童荘は純和風の総平屋建数奇屋風の客室が特徴です。名物のヒノキの桶形露天風呂と粋な中庭の景観が心を和ませ、硫酸塩泉の湯質が肌に優しく、激動の人生を歩んできた夫婦の疲れを癒してくれました。

  食事は心づくしの懐石料理です。時間を掛けて一品一品丁寧に料理して、暖かい旬の味覚を膳に運んで頂けます。自慢のメニューはうなぎ料理ですが、春の山菜・秋のきのこ・鮎や岩魚などの川魚の季節には、自然界で採られた旬の食材が並びます。
 天童温泉付近には見応えのある名所・施設が沢山あります。全国の95%を占める将棋駒の生産に敬意を表し、天童市将棋資料館や将棋駒作りの体験が出来る栄春堂や武内王将堂を訪ねてみました。名工の手からひと駒づつ作られる将棋駒に日本人ならではの匠の技を感じます。

 松尾芭蕉ゆかりの地 山寺 立石寺に参詣しました。奥の細道の中で「閑さや 岩にしみ入 蝉の声」と詠んでいますが、なるほどという雰囲気を感じました。夏の風物詩花笠まつりで囃される花笠音頭の中で「めでためでたの若松様・・・・」と歌われた若松観音は1300年前に開山した名刹で金銅聖観音像など重要文化財が納められています。 
また、縁結びと絵馬で知られるお寺として、参詣者が絶えない名所でもあります。
山寺 立石寺
 日本で最初の流行歌手になった歌姫佐藤千夜子の生家が天童民芸館として遺品を展示しています。民芸館で懐かしいヒットメロディを聞くことも楽しみの一つでした。

世界のアンティークオルゴールの名機を集めた天童オルゴール博物館は音の記録と再生のために注ぎこんだ人々の情熱が100年の時を超えメロディとして甦って聞くことが出来ました。天童市には美術品や陶芸品に造詣のあった先人がコレクションとして集めた美術館があります。天童市美術館や出羽桜美術館・広重美術館などですが、温泉街の近くにありますので鑑賞しました。

 山形県は農業王国としてお米の生産で有名ですが、天童地区はサクランボ、リンゴ、モモ、ラ・フランスなど果物の生産に適しているためフルーツ王国と呼ばれています。

 徳川時代に将軍のために打たれた献上蕎麦。黒くて太い水車蕎麦のこだわりのある真骨頂の田舎蕎麦は多くの人たちが蕎麦打ち技術を体験するため集まってきます。温泉で身体を癒し、田舎蕎麦を食べ、名所を訪ね歩いた天童の旅は素晴らしいものでした。もう一度天童温泉を訪ねてみたいと思っています。
天童温泉アクセス
【飛行機】 山形空港から タクシーで約10分
【新幹線】 山形新幹線 天童駅下車 タクシーで約5分
【お車】 山形自動車道 山形北ICから国道13号線経由 約15分
【DATA 2004.06.16】
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