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温泉めぐり・山形路TOP > 温泉のある風景 > 第4回 白布温泉 

いにしえの郷愁を誘う 仙境の湯治場「白布温泉」 筆者 : 天野 佳一
 正和元年(1312年)に発見された白布温泉は、開湯700年の歴史を持つ、いにしえの郷愁を誘う仙境の温泉郷です。

 白布温泉の由来は、傷ついた1羽の白毛斑点の大鷹が、湯浴みをしたら瞬時に回復して飛び立ったのを見て、「白斑鷹湯(しらぶたかゆ)」と呼ぶようになったと伝えられています。その後「白布鷹湯」・「白布高湯」と呼名が変わって行きますが、白い布のように温泉が流れていたので「白布温泉」という名がついたという説もあるようです。
 泉質は無色透明・臭気も味もない含石膏硫化水素で、美しい色をした湯治場の温泉として栄えました。pH7の中性の温泉で、入り易い湯量が豊富なところに特徴があります。

 米沢市街から車で約30分のところにある白布温泉は、標高820mの山腹にあります。この温泉郷を始めて知ったのは、雪が深々と降り続く冬景色の中で、東屋・中屋・西屋の古風な建築物が佇み、深閑とした神秘的な厳冬の温泉郷をテレビで見た時でした。古(いにしえ)の郷愁を誘い、なぜか懐かしさがこみあげる情景に目を奪われました。
白布温泉から裏磐梯(福島県)へ通じる
西吾妻スカイラインの途中の見晴台から見た紅葉
 白布温泉の近くには、本州では一番早くオープンをする天元台国際スキー場があります。夏山シーズンは、西吾妻山連山へ向かう登山者の宿泊地として白布温泉は知られています。春から秋にかけては西吾妻スカイバレー有料道路が開通して、白布温泉から磐梯高原や猪苗代湖・会津若松へ向かう高原ドライブが楽しめます。爽やかな新緑の頃や山一面が燃えるような紅葉の季節に、颯爽と走る絶好のドライブコースになっていて、次の目的地「裏磐梯」へ行く車で賑わいます。
 学校が夏休みに入った或る日のことでした。私は西屋を訪ねました。日帰り入浴料500円を払い、木の囲いの古びた浴槽にどっぷりと浸かり、日頃の疲れを癒していました。

浴室は湯滝になっていて豊富な湯量が滝のように落ちていました。
一人で静かに感傷に耽っていると、小学生の一団がどやどやと入って来ました。どうやら夏休みを利用した部活動の遠征のようです。
白布温泉「西屋」旅館
 そして庄内の小学生であることが判りました。若い先生がしきりに生徒に合意を求めていました。「どうだ、本物の温泉はすごいだろう。どうだ!どうだ!」と、はにかみながら頷く生徒、凄いね先生と相槌を打つ元気な生徒、少し騒がしい気もしましたが不快感はなく、若い先生と生徒のコミュニケーションを楽しく見守っていました。庄内にも温泉は沢山あるはずですが、白布温泉のような古(いにしえ)の雰囲気が漂う、本物の温泉と言われるような温泉は初めてだったのかも知れません。温泉場は心温まる人々との出会いや、人生の何かを教える不思議な社交場と思っています。

 山奥の湯治場には特徴のあるおもてなしが都会の旅人を喜ばせます。朝摘みの春の山菜や秋のきのこ、川魚などに旬の香りと味覚を覚えます。特に白布温泉は、近くに米沢牛の産地があって、特上の肉料理が食べられるのが魅力です。

 白布温泉は、四季折々の旬が味わえる米沢市の奥座敷になっています。
白布温泉アクセス
【バス】 山形新幹線米沢駅下車
米沢駅から白布温泉行きバス 終点下車(約50分)
【DATA 2003.10.14】
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