e-yamagataトップページに戻る やまがたの暮らしまるごと応援サイト 「い〜山形どっとこむ」
|インフォメーション |サイト利用規程 |街並み画像
e-yamagata e-住まいづくり ライフスタイル コミュニティ サイトマップ メルマガ登録 メンバー募集 初めての方へ
温泉めぐり・山形路TOP > 温泉のある風景 > 第10回 瀬見温泉 

清流小国川沿いの源義経にまつわる伝説の温泉 「瀬見温泉」 筆者 : 天野 佳一
 瀬見温泉駅は、山形県の奥深い最上地方の亀割山かめわりやま南麓、小国川の清流に沿った地にある。

 東北新幹線古川駅 または 山形新幹線新庄駅で陸羽東線に乗換え、山間部を縫いながら温泉地へと向かう。新緑の頃や紅葉の頃、雪景色の頃の景観が大変素晴らしく、のどかなローカル線の醍醐味を味わえる旅である。

 瀬見温泉駅から清流小国川に架かる義経大橋を渡る。橋の欄干に笛を吹く義経の像があり、橋を渡ると瀬見温泉郷である。ホテルと名乗る大型の温泉宿は1軒だけで、古い木造の宿が並ぶ、山奥独特の情緒ある温泉街に着いた。
義経大橋 瀬見温泉の守護神=湯前神社
 文治3年(1187年)武蔵坊弁慶によって発見されたという、瀬見温泉の守護神 湯前神社がある。

 兄源頼朝の怒りをかい、追われる身になった悲運の武将源義経と身重の北の方や家来の一行が、苦難の北陸・越後路を越え、藤原領の出羽国(山形県)に入った時は追手の危険が和らぎ、少し安堵したようである。鼠ケ関から庄内を経て最上川を遡り、本合海もとあいかいから瀬見に着いた時に、北の方が急に産気づいて亀若丸を生んだと伝えられている。

 瀬見温泉のいわれは、産湯を探しに出掛けた弁慶が、薙刀なぎなたせみ王丸の石突で掘ったところに湯が湧き出たことから、瀬見温泉と名づけられたと言われている。
共同浴場 ふかし湯 瀬見温泉街
 温泉街の中心に瀬見公民館があって、その中に共同浴場ふかし湯がある。ふかし湯とは、瀬見温泉名物のユニークな入浴法である。

 板の間の温かい部屋に木の枕が湯気の穴をふさいでいる。湯気穴に手拭いを置き患部を当てると、その湯気の効果で冷え症、腰痛、神経痛、婦人病などが治るという。

 瀬見温泉の宿は十数軒と少なく、道を挟んで両側に並んでいるが、侘しさを感じる佇まいの中に、小国川のせせらぎが優しく聞こえる静かな湯の宿である。
弁慶大橋 亀割子安観音
 温泉街を通り過ぎると弁慶大橋に着く。橋を渡るとその袂に亀割子安観音がある。義経一行が亀割峠に差し掛かった時に、北の方が男の子を亀割子安観音の前で出産したという由来にちなみ、子授けと安産の神として広く信仰され、子安観音像が祀られている。

 瀬見温泉周辺には、義経伝説にまつわる地名や史跡が多い。亀割子安観音から国道47号線を瀬見温泉駅の方角に進むと、右手に山神社と弁慶笈掛桜があり、弁慶腰掛石や弁慶の投石、判官楯などがある。

 瀬見温泉は、義経一行が逃避行の中で瞬時に安らぎを得た地であり、若君誕生に歓声が沸いた地だと思う。悲運の武将義経は、日本人の心に何時までも残る憧れの英雄であり、その偉業を偲びながら、瀬見温泉の一夜を過ごしたのである。
小国川の対岸から瀬見温泉街 山神社
瀬見温泉アクセス
【飛行機】 山形空港より 車で約1時間
【お車】 新庄より 約15分
東北自動車道 古川ICから 約1時間半
【電車】 (山形新幹線)新庄駅→(JR陸羽東線)瀬見温泉駅 25分
(東北新幹線)古川駅→(JR陸羽東線)瀬見駅温泉 1時間30分
【DATA 2005.7.6】
<< 第9回 かみのやま温泉 第11回 蔵王温泉 >>

e-yamagataロゴ