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温泉めぐり・山形路TOP > 温泉のある風景 > 第2回 肘折温泉 

山間の大自然の袂に抱かれた湯治場「肘折温泉」 筆者 : 天野 佳一
 今でも藁葺き屋根の民家が残る山形県最上地方にある大蔵村は、国内でも有数な豪雪地帯として知られ、春になると村の入口にはギネスブックにも載った。世界一大きな雪だるまが訪れる人を歓迎します。

 肘折温泉は約1200年ほど前の大同2年(807年)に発見されたと言われ、農作業の疲れを癒し、骨折や傷、神経痛などに効く湯治場として全国的に知られています。肘折温泉郷は大蔵村南部の山間にあり、月山を源にした銅山川の両岸に旅館が並んでいます。昔ながらの湯治場として自炊をする湯治客も多く、その湯治客を相手に朝市が立つようになりました。
 今では朝市の立つ秘境の温泉として全国的にも知られるようになりました。朝市は5時頃から7時頃まで新鮮な山菜やきのこ、野菜や果物、自家製漬物や笹巻、漢方薬のサルノコシカケ(きのこ)やマムシなどが売られています。

 地元のオバチャンたちの活気ある声が飛び交い、浴衣姿の観光客と売り手とのやりとりが微笑ましい雰囲気を醸し出し、昔から脈脈と伝わる日本の情緒溢れる光景に出会うことが出来ます。
朝まだ暗い肘折温泉の朝市風景
 肘折温泉郷は、深閑とした山奥の谷間にある秘湯の湯治場です。南東に修験の山「葉山」があり、南西に出羽三山の主峰「月山」がある山裾にあります。冬季は3mを越す豪雪のため、厳寒期は難所の温泉郷として行く手を妨げられて来ました。今では舗装道路が整備され、また新幹線が新庄駅まで延伸されたので、昔の温泉情緒を懐かしむ観光客で賑あうようになりました。特に春先には旬の山菜づくしに川魚の郷土料理が逸品です。

 湯治場の利用は古くから一種の民間療法として、身体に良い効果を与えることが知られています。温泉医学としての温泉療法は、農閑期の休養や病気療養に広く利用されてまいりました。湯治は7日を1廻りとして数え、2廻り、3廻りを一つの周期として長い期間を掛けて行ないます。現在は3泊や1週間という保養のための滞在が多くなっているようです。

 温泉の種類は沢山あって効果はそれぞれ違いますが、生活の変化による精神的効果や環境の変化によるストレス解消などに効果があることが知られています。肘折温泉は傷湯といわれ、肘折の名の通り傷に良く効くほか、飲泉しても体内への効果(消化器・便秘・糖尿病など)が抜群といわれる温泉です。
 肘折温泉の由来は様々な説があるようですが、昔、豊後の国(大分県)の源翁という老人が山中で道に迷っていたところ、後光きらめく老僧に出会ったそうです。

 老僧は源翁に崖から落ちて肘を折り苦しんでいた時にこの湯に浸かったところ、たちまち傷が治ったと語り、「肘を折った」という由来から、肘折温泉の名をつけたと言われています。 
早朝の肘折温泉街と銅山川
 豪雪地帯の肘折温泉は、雪解けが進み残雪に映えるブナ林が静かに若芽を吹き始めた頃から山菜の季節がやってきます。こごみ、山うど、しどけ、わらび、月山竹など天ぷらに良し、おしたしに良し、山菜オンパレードの郷土料理は圧巻です。秋の風物詩はきのこです。大自然の懐に抱かれながら、青葉薫る頃や紅燃える秋のシーズンなどに、山間の温泉でゆったりと浸かる秘境の湯治場は、きっと満足感を与えるものと思います。
肘折温泉アクセス
【新幹線】 JR山形新幹線新庄駅から
肘折温泉行きバス 終点下車(約1時間)
【お車】 東北中央自動車道東根ICから
国道287、13、47、458号線経由で約80q
【DATA 2003.07.09】
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