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温泉めぐり・山形路TOP > 温泉のある風景 > 第3回 月山志津温泉 

月山連峰大パノラマを望む「月山志津温泉」 筆者 : 天野 佳一
 戦後荒廃した日本の国土を、世界の経済大国に押し上げる原動力として生きてきた仲間たちも、今は年給受給者として静かな余生を送っています。時折山友達が集まり酒を酌み交わす時は、若き日の楽しい想い出や失敗談などに花を咲かせています。昭和20年代の混乱期が過ぎ、30年代に入ると日常生活にも少しはゆとりが出てきました。30年代の前半は、娯楽と言えば映画、スポーツは野球が主流で、ゴルフやスキーは一部の人が楽しむだけでした。物資が乏しかった頃の若者は、比較的近くの日帰り登山やハイキングを楽しんでいました。当時はまだまだ働け働けのムードが色濃く、土曜日は半ドンで出勤していました。休暇は二八(ニッパチ)の閑散期に、3日程度頂けるのが精一杯で、上司に休暇を申請する時は、恐る恐る願い出るのが常でした。
 私の若い頃は、北アルプスや谷川岳登山に人気がありました。30年代後半になるとスキー人口も増え、憧れは夜行列車で行く山形蔵王の樹氷コースを滑ることでした。

 やがて大平コースやユートピアゲレンデが整備され、蔵王国際スキー場はスキーのメッカとして全国的に有名になりました。
初夏の月山スキー場
スキーを満喫した後、民宿で囲炉裏を囲み談笑している時に、仲間の一人が夏山スキーのメッカである「月山スキー」の話を始めました。月山は豪雪地帯で冬は猛吹雪で人を寄せ付けず、4月になって、降雪が終わる頃からスキーが楽しめるということでした。

 当時は交通の便も悪く、初夏に休暇を頂くことも難しい状況でしたので、「月山スキー」は憧れの夢のゲレンデとして遠い存在でした。晩年を迎えた山仲間が酒を酌み交わしているうちに、誰とはなく月山に登らなくても月山が望める温泉に浸かって、憧れの月山を間近かで見たいということになりました。
 月山志津温泉は、月山連峰の麓に湧く情緒溢れる温泉です。11軒の旅館がブナ林に囲まれた大自然の中で、豊富な湯量に浸かりながらつるつるになった肌の感触を確かめ、月山連邦の素晴らしい大パノラマが展望できる温泉は、山好きにはたまらない魅力です。

 昔の月山志津温泉は、出羽三山信仰の参詣口として賑わいましたが、女人禁制の山で女性は志津で遠くから参拝をして別れたそうです。

 
月山志津温泉弓張平から望む月山連山
今は夏スキーを楽しむ若者や夏山の登山口として、また新緑や紅葉狩りを楽しむ観光客の山の麓の温泉宿として、多くの人から愛されている温泉郷です。私たちは、月山志津温泉の「つたや」に泊ることにしました。
五色沼を通して月山連峰を望む=月山志津温泉「つたや」より
 「つたや」はJTB7000軒の契約旅館のうち、人気上位100軒に選ばれた旅館です。浴槽から五色沼を通して眺める月山の雄姿は素晴らしく、春はイワナの塩焼きや山菜、特に名物の月山竹狩りをしてから食べる旬の香りと味覚は格別です。秋は豊富なきのこで作るきのこ汁に田舎蕎麦、冬は豪雪の中の雪見の料理を楽しむことが出来ます。

 四季折々の旬の素材でもてなす手料理で地酒を酌み交わしながら、山の想い出を語る晩年の仲間は若者のようでした。憧れの夏スキーは出来ませんでしたが、大自然に包まれた温泉郷で過ごした一夜は、長年の夢を叶えるには十分でした。月山志津温泉は、大自然の中の温泉郷として、再び訪ねてみたい魅力溢れる素晴らしい温泉でした。
月山志津温泉アクセス
山形から 【バス】 酒田行き高速バス 西川バス停下車(約1時間)
(※4/10〜11/14 月山口停車のバスあり)
西川バス停から志津行きシャトルバス 志津下車(約30分)
【お車】 山形自動車道 寒河江ICから国道112号線経由 約40分
庄内から 【バス】 山形行き高速バス 西川バス停下車(約1時間半)
(※4/10〜11/14 月山口停車のバスあり)
西川バス停から志津行きシャトルバス 志津下車(約30分)
【お車】 山形自動車道 月山ICから国道112号線経由 約10分
【DATA 2003.08.18】
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