東北公益文科大学 「現代と公益」より
1.はじめに 山形県花の紅花の出会い 
 
 わたくしはお花が大好きです。紅花のお花を、ドライフラワーとしてわたしは岡山で見てきました。
山形に仕事で初めて足を踏み入れたのは、平成三年二月。その後仕事先が当時の山形県テクノポリス財団付属研究室に七月より採用され、山形市民となります。その後、山形の花、「紅花」はどこに咲いているのかしらと、車で走っている時にはいつも目をあちらこちらへと向けるのですが、ぜんぜん紅花畑など見えてきません。不思議な国だと、その時に思いました。
 しかし、お土産やさんに行くと、必ず「乾燥紅花」を玄関先の壷にいれて置いてありました。あとで聞きますと、今の副知事が当時県教育長であられた時、すなわち紅花国体の折りに、観光お土産やさんの入り口に寵燥紅花を置くようにと指示されたそうです。 お土産やさんの入り口にあるのを見届けてほっとはしましたが、やはり「紅花畑」はいずこにといつも思っていました。

 山形県テクノポリス財団生物ラジカル研究所が平成五年四月に開所しました。この研究所の主な研究は生きたままで動物の臓器のフリーラジカルを画像として捕らえることにありました。その当時は人の脳の画像診断装置となることを夢みて、いろいろの画像試薬を試しながらラットの脳の画像を捉えていました。気が付いてみるとすでに開所してから三年半過ぎていました。時限付き七年の研究プロジェクトでしたから、すでに半分終えているころに、ふっと、わざわざ岡山から東京を通り過ぎて山形まで来、何をしたのも残らないのでは「寂しい」と、思ったのでした。 その頃は体に赤ワインがよろしいと言われ始めた頃でした。赤ワインはブドウの皮の下にあるフラボノイド、アントシアニンが赤色を呈し、それがフリーラジカルを消去します。フランスの国では油こいフランス料理を毎日食べていながら心臓病になるリスクが少ないのは、赤ワインにあるという「フレンチ・バラドックス」がその当時言われていました。フリーラジカルは老化を始め、癌、動脈硬化により生ずる脳卒中、心筋梗塞などの生活習慣病に関わっている悪玉です。
 赤ワインにヒントを得、山形県花の乾やかな紅の色を呈する「紅花」の花びらには、きっとフリーラジカルを消去する作用があるのではと、注目をしたのでした。そして紅花はすでに染料や生薬に使われていますので、毒性はなく、食品に応用できるのではと思って研究を始めたのでした。            
   
 
染料、化粧料として >>

e-yamagata.com TOPへ
e−yamagata.com TOPへ