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Mr.e-yama
photographed.



−資源生かし−

 庄内というやや広域のくくりでグリーンツーリズムのネットワーク化を図ることになった経緯と、発足したばかりの心境を率直に述べることにより、ぜひ多くの方々のご助言を頂戴しながら意義あるネットワークの構築を目指したいと願っている。

 昨年9月、庄内まちおこしシンポジウムが鶴岡市で開催され、「地域資源生かし」のテーマで分科会が持たれた。多くの市民、企業、行政の方々の参集を得てKJ法の手法により、あらかじめ配られた用紙に各自の意見を記入してもらい、全員参加で考え合う貴重な時を持った。KJ法を用いた結果、積極的に発言する数少ない人の考えが話し合いの方向を決定づけるのとは異なり、幅広い意見交換が行われた。だがその一方で、シンポジウムが考える場、または意見交換の場に終始し、話し合いの的を絞りきれないでしまったという反省も残った。庄内には一人ひとりが考えている地域資源が予想以上に数多くあり、これは裏を返せば魅力的な庄内であることを参加者に印象づけることにもなったのではないかと思う。

 シンポジウムの目的は、のちのちまで何らかの形で残る活動のネットワークを庄内につくることにあった。ある企業がシンポジウムをバックアップし、ネットワークのための資金も準備されていた。いわゆる企業の社会貢献事業である。シンポジウム終了後、発起人3人は、どうすれば分科会の討論結果を重んじ、地域のためにもなり、資源を生かすことができるかを考え続けた。

 結論として、一つ一つの産品に着目するという発想を超え、庄内の固有の文化、自然、そして、そこに生きる人間そのものこそが地域の資源の最たるものという思いきった発想の転換に至った。これが発起人3人(その後3夫婦) の出した結論である。



昭和31年東京都生まれ。羽黒町細谷118。
昭和54年農家の長男である夫・渡と結婚、羽黒町の住民となる。1男2女の母。
平成6年、農業生産法人泣Wャパンフロンティアスピリットファームを夫と共に設立。平成8年、長年の夢であった「穂波街道」をオープン、現在農場レストランとして営業中。
「グリーンツーリズム・ネットワーク庄内」を庄内の実践者と共に立ち上げ、関係機関との協力でグリーンツーリズム賛同者に質の高い情報のサービスを提供していくことを目指していく。


庄司 祐子
yuko shoji
グリーンツーリズム・ネットワーク庄内
yuko
shoji

 具体的には、グリーンツーリズムが手段として庄内の農村の魅力あふれる資源を最も有効に生かす方法であると考え、現在点在している実賎者のネットワーク化を図ることを目指すことになった。しかも、個人および少人数の活動者を対象とすることで、行政が進めている事業との協調性、適合性、有利性を引き出す工夫が可能になる。また、賛同者のほとんどを農業者で占めるようにすることで、「農」の持つ多面性の中から、自ら独自に、しかも自然体でグリーンツーリズムを取り入れることができる。しかし、不安もあった。ややもするとマイペースでわが道を行っている農業者がネットワークづくりに賛同してくれるだろうか。ネットワークに入ることでデメリットをメリットに変えることができると思うのだが、そううまくいくだろうか。

 心配をよそに初会合には予想を超えて21人の参加があった。みなさんが出欠の連絡をきちんと下さるという非常に励まされる出発になった。ゆるやかな船出を考えていたのに、会合を聞きつけて急きょ参加して下さったNPOの方々もあった。行政、荘銀総研、三菱電気、グリーンツーリズムの実践者、これから実践を始める方、一芸に秀でている方と多種多様な顔ぶれとなり、夫婦そろっで参加した方々も多かった。庄内で第2の農業人生を始めた方も駆けつけてくれた。年齢も19歳から60歳代までと幅広い。

農場レストラン「穂波街道」  席上、建設的な意見が次々と語られ、このネットワークヘの期待の大きさが伝わってきた。私も参加者の熱意に答えられるようにと気を引きしめ直した。今後さらに会員が増えると共に、お互いが考えているグリーンツーリズムの思いを語り合い、それを認め合う仲間づくりが大切と考えている。楽しむ心があればグリーンツーリズムは楽しいし、交流する心が増せば互いのニーズにも対応できるはずと考え、しばらくは堅苦しくない雰囲気作りに専念し、徐々にパワーアップしていけたらいいと考えている。

  では、グリーンツーリズムの正体とは何か?例えば、私のやっている農場レストラン、または農家民宿、農業体験なのだろうか。私は、もっとずっと広くていいと考えている。何しろここは庄内であり、「グリーンツーリズム」とカタカナで言うだけでも違和感を抱く人が少なくないのだから。農村に住み、あるいは農業をし、あるいは農的生活をしていても、また農業はしていなくても、人と人とが交流するための自分流の方法や生き方をしている人は実践者と呼んでもいいのではないか。一つの例として、次回の会合ではメンバーの1人が踊りを披露してくれることになった。それもいわゆる芸術的な踊りとは違って農業機械を演じるのだという。多種多様な生きざまの人間ネットワークがどんな発展、成長をするか、楽しみである。

 情報の受け手になるか、それとも発信者になるか。この違いはとても大きいことであるように思う。グリーンツーリズムのネットワークでも情報を発信する側にならなければ面白みは半減してしまうのではないか。情報を求める人たちへはネットワークの強みを生かしてサービスを提供する。情報となる企画はネットワークで充実した内容にして発信する。人と人とが親しく交流できるくらいの規模を考慮したグリーンツーリズムのネットワークという点が、従来の観光業のそれとはっきり区別できると考える。個人活動の範囲の中では今後も地道にかつユニークな試みを思う存分発揮しながら、将来は農的サービスのプロ集団を目指していきたいと夢は広がる。

 私がこのネットワークになぜこれはどの期待を持つのだろうか。庄内には個人的に農業生産や地域の諸活動に人並みはずれたがんばり屋が多い。しかし、お互いに顔は知っていても横のつながりは薄かったのではないだろうか。私はそういう実践者の方々に対する興味がものすごくある。また、美しい庄内、魅力あムれる庄内の本当の良さは、住んでいる人が地域外から訪れた人にきちんと紹介できるべきであるのに、その手法は限られていた感がある。その壁をネットワークのカで打ち破りたいと思う。いよいよ私たちの出番が来たと考える。

 グリーンツーリズム・ネットワーク庄内の立ち上げにかかわったおかげで、多少でも庄内を一つのエリアとして考え行動を起こす感覚が芽生えたように思う。同じような考えを持つ方々から、ぜひ楽しくなるような情報をいただきたい。


【出典:「Future SIGHT6号」(1999年9月発行)】


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