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Mr.e-yama
photographed.


   
−商店街活性化−

 高畠町の中央通り商店街は、JR高畠駅より車で約10分、旧高畠駅より東に1.2キロメートルの通りで沿線には神社仏閣が多くある。

 平成4年の「べにばな国体」開催のとき、中央通りも花いっぱい運動を展開し、同時にガードレール、街路灯の統一塗装、ガードレールの一部を撤去しその下にプランターを置く事業を行った。
 プランターの花が車道からも歩道からも見やすくなり大変好評で「来年はガードレールの下全部にプランターを置いて、通りを花いっぱいにしよう」と夢が膨らんでいった。
高畠町商工会理事、高畠町観光協会理事
昭和23年5月に母が創業した「ふるかわ酒店」を昭和52年4月に引き継ぎ、酒類、たばこ他一般食品販売。
平成11年よりそば粉100%手打ちそばを提供している。

古川 和夫
kazuo hurukawa
高畠中央通り協同組合
(専務理事)

 

 町、県の助成を得て600個のプランターを確保したが、会員だけでは大変なのと、街づくりは地域の人たちと一緒にやろうということで、地区の区長、老人会子供育成会会長と一体となり、平成5年3月「高畠町中央通り花と緑の会」を設立した。

 毎年、4月、6月の年2回の植栽、11月の後片付けと大勢の人たちに早朝から参加していただいている。毎日の管理は通りに面した人たちが自店の前のプランターに水やりや除草を行っている。きれいな花を咲かせるため、春は酪農家に堆肥を分けてもらい使用している。

 プランターの植栽のほか、通りに面する空き地を利用して花壇を作り、花や樹木を植えている。この運動を始めてから、通りを我々できれいにしていこうという機運が盛り上がった。

通りを花できれいにすると、いろいろ見苦しいものが目に付くようになる。そのため、店先の袖看板を撤去し、木製看板に取り替える活動に平成6年から取り組んだ。今では、漬物屋は大根干し、たばこ屋は煙管、金物屋はノコギリ、美容院は美人に櫛、米穀店は米俵などと、業種にあった個性豊かな木製看板が店頭を飾るようになった。

 毎年600個のプランターに土を入れて運んだり片付けたりするのは大変な作業だったが、平成8年に県と町から"美しい商店街づくり支援事業"の助成を受け、歩車道を区分しているガードレールを撤去し、そこに花壇を作り、高品質歩道に整備した。それと並行して、歩道上にあった電柱を町の補助事業で民地に移動してもらった。

 また、町出身の童話作家浜田広介の作品をイメージした石像を設置したり、草木塔、道祖神も設置した。道路に面したブロック塀を板塀で覆い隠したり、レトロな雰囲気を演出し、楽しく、潤いのある「花の散歩道」づくりを進めている。

中央通りの個性を打ち出すために、歴史を体験できる街づくりを考えた。昭和30年4月1日に合併により今の高畠町が誕生し、新しい街づくりがスタートしている。昭和39年10月10日には東京オリンピックが開催されており、この10年間は日本が大きく変わった時期であり、その上きら星のごとくスターが誕生した時代でもあるので誰にも分かりやすく、また、大量生産される前の道具や品物が集めやすいことからも、昭和30年代にこだわった商店街づくりを進めていこうと結論づけた。
 「戦後の荒廃から立ち上がり、夢と希望を持った10年間。中央通りも高畠電鉄線の乗降客で行き交い、バスも走り、映画館にも人があふれ、通りの熱気と活気が最もあった時期のように思える。

 そこで中央通りは昭和30年代を演出してみたい」という思いで、平成7年7月、県の中小商業活性化事業の助成を受け"昭和ぐらふてぃ"というイベントを3日間開催した。古い映画館に残っていたポスターを譲り受けて飾ったり、当時の写真やレトログッズをも展示した。ほかに東北芸術工大生の作品展、山形県まちあるき地図応募作品展、通りの旧駅舎や神社等の夜間ライトアップ、お買物スタンプラリー、ビアパーティー等を行ったところ、なつかしの写真展やレトログッズの展示が大変好評で、このまま単発のイベントで終わらせるのはもったいないとなった。このため翌年、物置等に眠っているレトログッズの提供を広く町民に呼びかけたところ、予想を上回る品々が集まり、昭和壱号館から六号館(四号館は欠番)まで常設の資料館5館を開設することが出来た。
規模的には、会員の店の一部に展示してもらったり、空き倉庫を利用したりと、まさに手作りのミニ資料館である。これがマスコミに取り上げられることになり大きな反響を呼んだ。特に、平成9年4月末にNHK「ふれあい通り」で全国放送されたときは全国から多くの見学者が訪れ、また、各地から資料の提供があった。資料が増えたのと、資料館づくりの賛同者が増えたので平成9年に五館、10年に四館を増設し、現在は20館(2002年12月現在)を開館している。

 ちなみに壱号館は古時計・カメラ等、参号館は映画のポスター、五号館は6畳の茶の間と生活用品、六号館はマンガ本、七号館は「昭和小学校中央通り分校」の教室を再現し、当時の学用品等を展示している。それぞれの資料館には、お客様との交流の場が設けてある。

 
 平成10年"商店街活性化先進事業"の指定を受け、花の散歩道づくり、昭和ミニ資料館づくりが一応整ってきたので、中央通りお披露目のイベントとして10月18日に「クラシックカー・レビューイン高畠」を高畠町交通安全町民大会と共催で中央通りを会場に開催し、役90台のクラシックカーが全国から集まり、それをひと目見ようと内外から大勢の人々が集まり、大盛況のうちに終えることが出来た。

 これらの事業は県、町、商工会をはじめ多くの方々のご支援、ご指導をいただき、また、マスコミにも多く取り上げられ、訪れる人も多く、確かな手応えを感じている。
今後は、花の植栽のレベルアップと樹木を増やすこと。資料館の内容の充実を図り魅力ある資料館とし、あわせて郷土料理や季節感のある食の提供できる場所を確保し、商店街の人々との交流を深め、通りでの滞留時間を長くしてもらえるように努力していきたいと考えている。

 しかし、現実には米沢市、南陽市、町内などへ郊外型大型店が相次ぎ進出し、この商店街の弱体化が進んでいる。存在価値のある商業集積の魅力を出していく必要があり、店の商品やサービスに独自性を持つことが重要と考え「一店逸品運動」を興し個店の顔となるモノや人づくりに取り組んでいきたい。

【出典:「Future SIGHT5号」(1999年秋 発行)】
生ごみは「勇気資源」循環と共生
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